クッキーを欠かすことがない程クッキー好きなドイツ人。だからこそクッキーに思い入れや一家言をお持ちで、それは菓子職人にはハードルが高くやりがいのあるクッキー造りでもあります。
カイザーではドイツで学んだドイツ仕込みでクッキーをお造りしています。
素材は北海道産小麦粉、カルピスバター、微細なグラニュー糖、丹波卵、荒塩を骨格とし、ナッツやチョコレート、粉末ココアなども用います。これら原材料を混ぜ合わせて24時間冷蔵庫で寝かせ熟成させます。
クッキー生地はタイクと呼ばれ粘土のような状態です。 熟成過程で糖が卵やバターの水分と一緒になり小麦粉の粒子に入り込むことにより弱いグルテンが形成され、手にべとつかない生地(タイク)になります。成形もしやすくなります。
小麦粉に入り込んだ糖が、オーブンでの焼成時に大切な役割をしてくれます。焼成時、糖の力で生地の中心温度が高温になり粉に速やかに熱が通るため粉臭さが抑えられ、形成された弱いグルテンに熱が入ることで固すぎない心地よい歯触りの食感に仕上がります。
この理に叶うドイツメソッドのクッキーは飽きが来ず、いつもそばに置きたいクッキーなのです。