カイザーのお菓子造りに欠かせないものに洋酒があります。種々様々な素材を使いお菓子造りをするうえで、洋酒を使う目的、狙い、そして洋酒を扱う私たちの想いをお伝えします。
昨今は出来立ての原料、採れ立ての新鮮な材料が産地、商社から届くようになりました。それでも原料や素材の持つ特有な臭いやクセがあるものです。洋酒はそれを消す役割をしてくれます。そして素材の優れた特徴をより際立たせ、深みを与え、素材同士をなじませて調和を図る働きをします。洋酒の持つ香りや味を活かすことはもちろん、殺菌効果やお菓子にしっとりした保水性を持たせることもできます。
このように洋酒を使用する効果は多くあり、私たちのお菓子造りには欠かせないのです。
使用している洋酒と目的
お酒は大別すると醸造酒、蒸留酒、混成酒に分けられます。私達のお菓子造りには3種類すべて使います。
醸造酒
ワイン、ビール、日本酒などがあります。使う目的はお酒の持つ香りと味です。オーブンや炊き上げの加熱によりアルコールは揮発します。
白ワイン
アルコール10度までのものを炊き上げてクリームに
日本酒
柔らかなスフレの生地造りに
ビール
塩味のお酒のおつまみを造るときパイの仕込み水の代わりに
蒸留酒
アルコール分が高く、50度前後から60度くらいまであります。
ブランディ:フレンチブランディと国内産を用意しています。全て仕込みの際に入れ、後で焼成します。
コニャックブランディ
熟成年数の長いコニャックをチョコレートに
アルマニヤックブランディ
ドライフルーツやナッツの漬け込みやマリネに
マール・ド・シャンパン
シャンパントリュフに
ダークラム
琥珀色。生地の仕込みに、フルーツ・ナッツの漬け込みに使い、熟成した後焼菓子に
ホワイトラム
チョコレートに
アグリコールラム
焼菓子、チョコレートに
ウイスキー
シングルモルトをチョコレートに
テキーラ
チョコレートに
アラック
バウムクーヘンに。香りを味わいます
ポアールウイリアム
ラ・フランスのタルトに
カルバドス
リンゴのお酒。リンゴを使った焼菓子、パイに
泡盛
香り、味の良い古酒をチョコレートに
キルシュワッサー
キルシュトルテの生クリームに
※アルコールに弱い方お子様にはお勧めいたしません。
※タブレットチョコ(板チョコ)、タンタンのお友達はお酒不使用です。その他のチョコレートにはアルコール度数の高いお酒を使います。お子様にはお勧めいたしません。
このほかにも特徴のある蒸留酒を用意しています。新たにお菓子ができた時にお知らせします。
混成酒
主にクリームに使いますので、アルコール度の低い香りのよい品を選びます。度数はお醤油と同じ程度で2~3%くらい。使い方としてはシロップで伸ばし、アルコール度を下げて使います。シロップを沸騰させ、リキュールを入れてアルコール分に着火して使うこともあります。お店、ご家庭でも冷蔵保存中にも経過時間と共に揮発していきます。
柑橘系リキュール
コアントロー・レモンチェロ・ホワイトキュラソー・グランマルニエ・トリプルセック
フルーツ系リキュール
ホワイトピーチ・フレーズ
果実系リキュール
アマレット・カルーア
その他
シナモンリキュール・ベイリーズ・ドランブイ・ティリキュール
詳しくは店頭でお尋ねください。